重松歯科医院ブログ

治療した後に歯が痛くなった!第2象牙質って何!?|大阪市福島駅の歯医者|しげまつ歯科福島駅北クリニック

こんにちは!福島駅近くにあるしげまつ歯科福島駅北クリニック 院長の重松です。

“治療した後に歯が痛くなった”

この感覚は体感したくないですよね。

 

虫歯ができてしまい、なんとか歯科医院を受診。。。

【頑張って麻酔をし、虫歯を削って、詰めて、完了したと思っていた歯が何故だかズキズキ痛い。。。】

 

 

 

 

 

 

こんな経験ありますか?

これは歯の中の神経(歯髄)が治療により反応している事でおこります。

削ったせい? そう思われる方もいらっしゃると思いますが、

そもそもは虫歯の進行が大きかった事が原因です。

大きくて神経近くまで進んだ虫歯。。。

 

 

 

神経をとってもらうともちろん痛みは出ませんが、、、

歯の神経は、歯の寿命を考えると保存するに越したことはありません。

神経をとった歯は、栄養がめぐらず、植物でいう枯れ木の様な状態です。

そして、歯の破折や歯の根っこの破折などを引き起こしやすくなります。

なのでなるべく保存したい歯の神経。

虫歯が神経ギリギリだった場合、 なるべく神経を残す選択をします。

治療後の予測できる症状は、、、

1 一時的な違和感(痛みなど)

2 継続的な痛み(痛み)

3 違和感なし

などが考えられます。

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一時的な違和感は削った刺激で歯の神経が反応(歯髄充血と言います)した為、一定期間痛みなどが出たりしますが、その後違和感がなくなるので神経保存ができます。痛みの期間は数日から数ヶ月と大幅に個人差があります。歯髄充血に対して歯は防衛反応が働き、神経と歯の質(象牙質)の間に壁(第2象牙質)を作り、痛みから守ろうとするので、痛みが落ち着く事があります。

 

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削った直後からずっとお痛みが出る場合は、歯髄充血から歯髄炎へと症状が変化してしまい、 残念ながら神経を取る処置が必要となります。

 

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違和感が出なかった場合は、神経の保存が成功しました。

 

 

 

 

このように、なるべく神経を残そうとする為、神経近くまで及ぶ虫歯があった場合、治療後にお痛みが生じるというケースがあります。

個人的には、痛みそうだからといって、第一選択で神経を取ってしまうよりは、

歯の為にはいいのではないかと思います。

とくに金属(詰め物や被せ物)を入れた後は、熱を伝えやすいので神経が敏感になる事が多いです。

熱すぎるものや冷たすぎるもの、その歯ばかりを駆使するなどをせず、あせらずゆっくり待ってみましょう。

そしてご不安な事はなんでもかかりつけの歯科医師や歯科衛生士にお尋ねくださいね!