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「親知らず治療とは?親知らずは抜く必要があるのか」
「親知らず治療とは?親知らずは抜く必要があるのか」
大阪府 大阪市 しげまつ歯科福島駅北クリニック
歯科医師・院長 重松 知宏
https://www.rbds.jp/staff/
こんにちは。大阪府、大阪市、しげまつ歯科福島駅北クリニックの院長の重松です。
本日は親知らず治療とは?親知らずは抜く必要があるのか?というテーマでお話をしていきたいと思います。ぜひ、最後までご覧いただければと思います。
□親知らずとは?
皆さんは親知らずというものを正しく理解していますでしょうか。まずは親知らずとは何なのかについてお話をしていきたいと思います。
親知らずは大臼歯で一番うしろに生えてくる歯のことです。前から数えると8番目に位置する歯のことを親知らずと言います。
この親知らずが生えやすいタイミングは10代の後半から20代の後半と言われていますが、様々なケースが発見されており、80歳で生えてきたという事例もあります。
親知らずと呼ばれるのはこの生えてくるタイミングから来ているとも言われています。10代の後半から20代の後半に生えやすいので、親に知られず生えてくる歯=親知らずと呼ばれるようになったのではないかという話です。諸説あるようなので、気になる方はぜひ一度調べてみてください。
□親知らずの役割
親知らずは皆さん何本あるかご存知ですか?親知らずは通常4本生えてきます。上顎の左右に1本ずつ、下顎の左右に1本ずつの計4本です。但し、例外もあります。もともと親知らずが生えてこない方は、上顎だけの人、下顎だけの人もいます。
ではこの親知らずの役割はなんでしょうか。結論から言うと固い食べ物を噛むためです。
現在では様々な食物がありますが、人間がこの地球に誕生した時には狩猟生活が基本です。そのため、固い獣の肉や木の実を食べて、生き抜く必要がありました。そのため、親知らずという歯がその固い食べ物を噛み潰すという機能を果たしていました。
しかし、現代においては過去に比べると柔らかい食べ物が多くなり、現代人の顎は非常に華奢で、細い顎になってしまいました。
その結果、昔の人間の親知らずはまっすぐ生えてきていたのですが、顎が狭くなったせいで、まっすぐ生えるスペースがなく、完全に生えきらない、もしくは埋まったまま生えてこないという状態になるケースが多く見られるようになってしまったのです。
□親知らずのデメリット
ここまで親知らずとは何なのか?親知らずの役割についてお話をしてきましたが、現代人における親知らずがあることでのデメリットについて触れていきたいと思います。
先程もお伝えしたとおり、現代人の親知らずは正しく生えてこない、もしくは埋まったままとお伝えをしました。この状態が親知らずがあることのデメリットにそのまま直結します。
まず1つ目の歯が正しく生えないということについてですが、この状態を放置すると様々なリスクが生じます。
歯が正しく生えていない=歯の管理が難しいということになります。
つまり清掃が行き届かず、歯周病やむし歯のリスクが高まります。実際に親知らずがむし歯になったり、歯ぐきが腫れて来院されるケースが非常に多いです。更に、清掃が行き届かないことにより、口臭の原因ともなります。
その他、斜めに生えるケースが多いので、手前の歯を圧迫させ、痛みや腫れの原因にも繋がります。このように様々な問題を引き起こしてしまいます。
2つ目の完全に埋まったままの状態ではどのようなリスクが伴うかについてお話をしたいと思います。
これは正しくまっすぐ埋まっていれば、問題にならないケースもあるのですが、横を向いて埋まっている場合、手前の歯を押して歯並びに影響すると言われています。
また、嚢胞(のうほう)という症状になることがあります。嚢胞とは歯茎の中にある親知らずの周りにできる袋状の病変のことを言います。この状態を放置すると、嚢胞がどんどん大きくなり、歯の痛みや歯の腫れを発生させることにも繋がります。
つまり完全に埋まっている場合でも、リスクが伴うケースがあるということです。
□親知らずは抜歯した方が良いのか?
この場合は3パターンで考えていくと良いです。➀全部が完全に埋まっている親知らずのパターン、②歯の一部または半分が埋まっている親知らずのパターン、③普通に全部生えているパターンの3つです。
まずは②の半分埋まっている親知らずの場合は、結論から言うと抜歯をした方が良いです。これは前述の通り、むし歯や歯周病、口臭といった様々な問題を引き起こすリスクがたかいからです。
次に➀の完全に埋まっている場合は、あまり何も起きないリスクの低い親知らずはそのままにしておくことが多いです。完全に埋まっている場合は骨の深く中まで埋まっているので、歯ぐきを切ったり、骨を削ったりと抜くことに関してもリスクが生じます。
最後に③の普通に全部生えているパターンの場合は、しっかりとその親知らずの歯磨きができていて、虫歯や歯周病のリスクは低い場合はそのまま抜かないでいいことも多いです。
しかし親知らずは位置的に歯磨きが難しいので、もう虫歯になってしまっている場合や、親知らずの周りが腫れてきたりする場合は抜歯をした方がいいです。
親知らずを抜いたほうがいいか、そのままの方がいいのかを判断をするには、しっかりと親知らずの状態を確認する必要がありますので、かかりつけの歯科医師とご相談されることをおすすめいたします。
□親知らずを抜くタイミング
では親知らずを抜くタイミングとして適切な時期についてお話をしたいと思います。結論から言うと、抜くのであればできるだけ早い時期に抜いてしまうのが良いかと思います。これは骨は年を取っていくと固くなっていくので、年を取ってから抜こうと思うと難しいことが多いです。若いうちは骨も柔らかく抜きやすいことが多いです。またリスクの高い親知らずをそのままにしておくと、手前の歯が虫歯になってしまったりすることが多いので、そういった意味でもできるだけ早くに抜いてしまった方がいいです。
妊娠・出産を考えている方も親知らずを抜いた方が良いかと思います。理由の一つはホルモンランスです。妊娠・出産となるとどうしてもホルモンバランスが崩れるので、中途半端に生えている親知らずは更に炎症を起こしやすくなります。また、つわり等で奥歯までブラッシングすることが難しくなり、更にむし歯や歯周病というリスクが高まってしまいます。また妊娠中、出産後の授乳中は飲み薬に制限があるので、妊娠中、出産後の抜歯は難しくなります。
矯正治療を行う患者様にも親知らずの抜歯を勧めることが多いです。矯正器具でキレイな歯並びにしたとしても、親知らずが前の歯を押し出し、以前の歯並びに後戻りしてしまうというリスクが高まります。
□まとめ
親知らずをには抜歯をした方が良いかどうかは、それぞれの状態によって変わってきます。なのでまずはしっかりと調べてくれる歯医者さんに通いご判断されることをおすすめします。当院でも親知らず治療を行っておりますので、お困りのことがあれば、ぜひご相談ください。
大阪府 大阪市 しげまつ歯科福島駅北クリニック
歯科医師・院長 重松 知宏
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